先生方へ
元気が良すぎてレッスンにならないとき
「何で、この子はいつもこんなに元気なの!?」
「お願いだから、ちょっとだけ静かにしてもらえないかな」(ちょっとした心の叫び?怒り?懇願?)
そんな経験ありませんか?
私は…もちろん、ありました!
そして、今でも?…もちろん、ありますよ!!
これは、「こどもが興味を持ってくれないとき」で書いた内容の、まったく反対の事ですよね。
なんせ、元気が良すぎてレッスンにならないんですから。
<クラスレッスンの場合>
☆低学年クラス(12名在籍)を担当していた時の事。
よくぞここまで、パワフルキッズが集まったもんだと、ある意味感心する程、元気が有り余っているこども達が集まったクラスでした。
元気が良いので声も大きい。
張り切ってリピートしてくれる時や、歌をうたう時など、クラスみんなの気分が乗っている時は、素晴らしくまとまりのあるクラスなんです。
でも、ゲームが盛り上がり過ぎた時、ペアワークが上手くいかず喧嘩が始まった時、こども達の気分が乗らなくて、それぞれがよそ事を始めたとき…
もう想像がつく先生もいらっしゃるかもしれませんね。
そうなんです。
何度も言うようですが、元気が良いから声も大きい。
もう、私の声も全然届かず、レッスンどころの騒ぎではありません。
こっちでは、喧嘩の仲裁。
あっちでは、ゲームで興奮しすぎた子をなだめて…
勝手に歌を歌ったり、ウロウロ歩きまわってちょっかいかけてる子を席に戻したり…
とても一人では、収集不可能でした。
そこで、私が「もぉ、元気が良すぎてレッスンにならない!!!」と思った時にとった行動で、効果があったものをご紹介しようと思います。
ここで最初に少し触れておきたいのは、「静かに!!!」と、こども達に負けないくらい大きな声を出しても、決して静かにはならないという事です。
先生ご自身が比較的物静かな方で、いつも生徒と接する時にも物腰柔らかにしている、という方であれば、「静かに!」と大きな声を出せば、「先生、いつもと違う」とこども達も気付いて、静かになるかもしれません。
でも、こども達が騒々しくなったり、クラスの収集がつかなくなった時に、いつもいつも大きな声で「静かに!」と言っていては、こども達の耳に先生の声が届くことはおそらくないでしょう。
(恥ずかしながら、これは私の実体験ですから…)
それでは、私がこども達に静かになってもらうためにとった行動をご紹介します。
1)話しかけるのをやめる。
まず1回くらいは「静かに!」と言いますが、それでも無理なら(たいていは1度言ったくらいでは、静かにはなりません)、突然話すのをやめます。
ひたすら、だまってこども達の様子を見ているだけです。
これは、ある程度こちらも我慢が必要なので、レッスンプランが少々遅れる事覚悟です。
でも、しばらくすると数人のこども達が「あれ?」って気付き始め、やがてこども達同士が、「先生静かだけどどうしたんだろう…」って、こちらを向いてくれます。
2)小さな声で話す。
これも意外に効果大でした。
絶対に聞こえない程の小さな声で、レッスンを進めてしまいます。
ここでのコツは、わざと聞こえないように何食わぬ顔をして、レッスンをいつも通り進めてしまうという事です。
どんどん、いつもの様に進めてしまってください。
その内、「先生、そんな小さな声じゃ聞こえないよ〜!」とか、
「いつも大きな声で言えるかなって自分が言うくせにさ〜」とか、言う声が聞こえてきます。
(聞こえるわけないですよね、わざと小さい声で話してるんですから♪)
でも、そんな反応が返ってきたら、
「そうだよね〜、ごめんごめん。じゃあ、元気よく続きをやろうね」
これでOKです。
ここで注意をしておきたいのは、「何で先生が静かになったかというと」とか、いちいち説明は必要なしという事です。
年齢がもっと上になれば、「理屈」や「説明」があえて必要になるでしょう。
でも、まだ年齢が小さい場合は特に、「説明や説得(お説教)」をする時間があるなら、
1つでも多くのアクティビティや、楽しかったと思える時間を作ってあげてください。
3)一番騒いでいる子をその日のリーダーにする。
これはレッスンプランの変更をしなくてはならなくなるかもしれないので、応用編と思っていただきたいのですが、先生がその時思った、「頼む!静かにしてくれ!!」って思う子を、何かのリーダーにしてしまうのです。
・プリント配りのお手伝いリーダー
・カードを集めるリーダー
・先生の代わりにみんなに質問が出来るリーダー
・その日歌う歌を決めるリーダー
・カセットデッキの再生ボタン(カセットっていう所が古いですけど…)を押すリーダー
こんな感じのものを、その子の所に行って、その子だけに聞こえるように、「〇〇のお手伝いしてくれる?」って言って、やってもらってました。
本人としては、『リーダーに指名』されるわけですから、「え〜!」なんて言いながらも、結構嬉しそうで、「しょうがないなぁ、やってやるよ」みたいな感じで、さっきまで騒いでたのに、ちゃんとリーダーとしての仕事をやってくれます。
そうすると、他の子たちも、「あれ?何かが始まったぞ」って、こちらに意識が向いてくれるんです。
<個人レッスンの場合>
現在は個人レッスン中心にレッスンを行なっていますので、声を張り上げて「静かに!」という機会は、以前に比べてほとんどありません。
でも今でも、元気が良すぎてレッスンにならない事はあります。
そんな時も、声の強弱で意識をこちらに向かせたり、
また、その子が興味を持っているゲームや絵本の読み聞かせをしたりしてレッスン内容を変え、
ただ「静かに!聞いて!」という言葉だけで終わらせる事のない様にしています。
こどもだから元気が良いのは当たり前。
だったら、その元気をレッスンに向けてあげる工夫をぜひ先生方にもして頂きたいと思います。
私もそうしたいと思っています。
2006年09月02日 23:17
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